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ワンアンドオンリーを探る、MY G-SHOCK。
Case05 岡本大陸
ダイリク デザイナー

The only one watch in this world

自分好みの色でG-SHOCKがつくれる企画「MY G-SHOCK」に注目が集まる。定番の5600型をベースに、文字板、ベゼル、ベルト、ベルトループ、バックルの配色を自分の好きなように決められ、その組み合わせの合計はなんと190万通り以上。第5回目となる今回、天文学的な数字と向き合うのは、ファッションブランド〈ダイリク〉のデザイナー・岡本大陸さん。自身のコレクション同様、映画作品からインスピレーションを得てつくり上げた一本とは。

Profile

岡本大陸 / DAIRIKU デザイナー

1994年生まれ、奈良県出身。VANTANデザイン研究所ファッションデザイン科卒業。2016年「Asia Fashion Collection」グランプリを受賞。2017年2月、ニューヨークで2017‐18年秋冬で〈ダイリク(DAIRIKU)〉のコレクションを発表。ルーツやストーリーの感じられる服が若者を中心に人気を集めている。

Instagram : @dairiku.pdf

アクセサリーとしてのG-SHOCKの面白さ。

〈G-SHOCK〉ブランドのアイデンティティを象徴するファーストモデル「DW-5000C」は、四角いベゼルに囲まれたシンプルな文字板と、丈夫なタイヤを思わせるデザインが特徴のモデル。「MY G-SHOCK」ではその系譜を受け継ぐ定番モデル「DWE-5610」をベースに、文字板、ベゼル、ベルト、ベルトループ、そしてバックルの配色を自分好みの色にカスタマイズできます。

「実はこれまで時計をつけてこなかったので、初めてのG-SHOCKづくりを楽しみにしていました」。そう話すのは、〈ダイリク〉のデザイナー・岡本大陸さん。

「時間の確認という点に限れば、作業中はPCを開いているし、いつだってiPhoneが手元にあるので、僕自身は道具としての時計に必要性は感じていないんです。でも〈G-SHOCK〉のデザイン性って唯一無二で、特別ですよね。学生時代、友達が付けていた鮮やかなブルーの〈G-SHOCK〉や〈メゾン マルジェラ〉がコラボしたシルバーの〈G-SHOCK〉、いまだに覚えているくらいどれも印象的でした。今日はファッションアイテムとしてのチャレンジにわくわくしてます」

映画からヒントを得た絶妙なカラーリング。

色とりどりのパーツをじっくりと眺める大陸さん。「MY G-SHOCK」を体験するにあたり、どういったところにポイントを置いて臨むのでしょうか?

「これだけカラバリがあると、悩みつつも気分が上がりますね。今日は〈ダイリク〉のデザインをするという目線ではなく、自分が実際に身につけることを想定してつくりたい。どんなスタイリングにも合わせやすく、かつオリジナリティもあるものを目指して頑張ります(笑)」

デザイナーならではの視点を駆使して、合わせやすさとオリジナリティの中間地点を探る作業が始まります。

「汎用性を重視したらやっぱりブラックが安心できるけど、オールブラックはインラインにありますもんね。今日は黒は封印して、少しだけ攻めながら考えます」

「〈ダイリク〉のコレクションはとにかくカラーが多いです。最近は、コロナ禍を乗り越えようとする時代感も後押しして、僕自身これまで以上に明るい服を着たい気分。次のシーズンはもっとカラフルになりそうです。そのなかで、どのコレクションにも必ず使っているのが紫。紫って意外とスタイリングしやすい色なんです。薄くしたり濃くしたり、赤みの調整をすれば、SSにもAWにも馴染む色。一見、難しい色のようで、寒色にも暖色にも合うので、勝手に万能色だと思っています」

「このカーキも好きですね。ミリタリー感があって男前。これも良くて悩みますが、自分が付けるならもうちょっとニュートラルな方がいいのかな……」

色を選び、パーツを組み合わせていく。その作業は、幼少期を思い起こすと大陸さんは語ります。

「子供の頃、おじいちゃんが買ってくれたレゴでいつも遊んでいたんですが、あの楽しみを思い出しますね。いつも映画の世界をレゴで表現してたんですが、『あの映画のキャラが〈G-SHOCK〉を付けるなら……』とか考え出したら無限に出来そうです(笑)」

映画の世界観を、ファッションとして落とし込むのが〈ダイリク〉というブランド。今回の「MY G-SHOCK」でも、“時間”を感じる作品として一本の映画をセレクトしていただきました。しかし、今回は作品本体ではなく、DVDにまつわるエピソードに親和性を感じたようです。

「今日は、父が一番好きな映画『冒険者たち』を持って来ました。僕自身で購入したのが白いパッケージの方(左側)で、右の方は父が最近送ってきてくれたDVDです。同じ作品なんですが、父の私物だったDVDはパッケージの色が褪せていて時間の経過を感じました」

大陸さんにとってモノづくりの水脈ともいえる“映画”。それは何を隠そう、父親からの影響だったそう。

「昔、父とよくレンタルビデオ屋さんに行っていて。5本レンタルする内の一本をぼくに選ばしてくれてたんですけど、結局父が借りた4本も一緒に観てたんです。その影響で映画が好きになって、学生の時から映画を着想源にして、コレクションや撮影のビジュアルイメージを組み立てています。最近では『ブレックファスト・クラブ』やウォン・カーウァイの作品を観ながら、次のコレクションのヴィジュアルについてフォトグラファーさんと話し合いました」

そんな会話を広げているうちに「MY G-SHOCK」が完成!

「インスピレーションソースは映画ですが、組みながら段々とゲーム機みたいなレトロな感じにしたいと思い始めて。ファミコンをイメージしました(笑)。スケルトンの素材だと、同じレトロな雰囲気でもゲームボーイっぽくなりそうだったので、もっと大人の趣味らしいゲーム機に振ろうとマットな素材でまとめました。でも、いま気づきましたが、『冒険者たち』のビジュアルに引っ張られたカラーリングかもしれないですね(笑)」

過去と現在が交差したオリジナリティ。

「スポーティにはせず、アメリカントイのような遊び心があるカジュアルなアクセサリーに仕上がりました。マットなベージュが主役なので合わせやすいのはもちろん、ほんの少しミリタリーテイストでもある。一見、シンプルなようで、内側に密かな可愛げが潜んでいるのが好みです」

サンドベージュをベースに、ベルトループの水色と赤でポップさを加えた一本。

「水色と赤は、どちらも自分が好きな色ですし、この組み合わせは相性いいですよね。水色はよく着る色で、赤は22年秋冬シーズンのキーカラーです」

「赤にハマっているのは、昔のYMOの赤いセットアップがカッコイイと思ったのがきっかけ。最近観た細野晴臣さんのドキュメンタリー映画も良かった。話が逸れるんですが、クレヨンしんちゃんの映画『大人帝国』も好きで、しんちゃんも赤い服を着てますよね(笑)。最近の気分が反映された〈G-SHOCK〉かもしれないですね」

今回の「MY G-SHOCK」がそうだったように、過去の記憶や今現在の気分など、さまざまなものからアイデアを抽出する大陸さん。“自分用”という当初のお題もクリアし、完成した〈G-SHOCK〉にご満悦の様子。

「今日のカラー選びでは、様々な発想が広がりました。日頃のデザインワークも、頭の中でコラージュをするように出来上がっていきます。使いたい生地や柄を出発点につくる服もあれば、映画の衣装からヒントをもらう服もある。いつもリサーチが長くて、ビジュアル撮影の直前までモノを追加することもあれば、シーンの変更もある。堀りながらどんどん広げて、自分の頭の中にひっかかるものは全て出して、そこから取捨選択する感じです」

「アクセサリーとして時計を楽しむのって俄然アリですね。普段付けているのはシルバーのリングとネックレスくらいで、あまりギラギラ光らせるのが得意ではないので、このマットな質感はハマりそう。つるんとしたアウトドアアウターにも、温かみのあるウールコートにも映えそうです。暖かくなったら、デニムのセットアップにアクセントで付けても可愛いかも。ファッションにプラスワンとしての〈G-SHOCK〉、楽しいです」

DWE-5610-SP5

DWE-5610-SP5
¥15,510-

Photo : Kazunobu Yamada
Text : Takako Nagai
EditShun Koda

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