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Love The Sea And The Earth
スペシャル対談

田中律子さん、相良菜央さん、許正憲さん

 

G-SHOCK、BABY-Gプレゼンツ
「Love The Sea And The Earth (ラブ・ザ・シー・アンド・ジ・アース)スペシャル対談」

環境問題にフォーカスした今回のタイアップ企画では、海洋環境のフィールドで活躍されている環境活動家3名が初対談。

活動の中で感じる海の変化から、自然を守るために私達にできることなど環境問題への関心が高まってきている今だからこそ知っておきたい海洋環境の現状についてお話いただきました。

活動について

田中律子:サンゴの保全や再生活動を行う団体 「NPO法人アクアプラネット」の理事長をしています。沖縄を拠点に活動していて、団体を設立してから今年で16年目になります。主にサンゴの移植を中心とした海洋環境改善活動を行っていて、年に2回ほど全国各地のダイバーの方々が参加できる移植イベントなども開催しています。

BABY-Gとのコラボモデル展開はなんと今年で5年目!今年のコラボモデルは、沖縄のブルーな海とサンゴのコーラル色をイメージしたデザインになっています。アクアプラネットの活動にはCASIOさんにもご参加いただいていて、私達が育成しているサンゴ畑の中にはCASIOさん専用の畑もあります!

■アクアプラネットコラボレーションモデル BGA-280AP-7AJR

相良菜央:国際イルカ・クジラ教育リサーチセンター「アイサーチ・ジャパン」で3代目の代表を務めています。アイサーチ・ジャパンでは、イルカやクジラの魅力を伝えると共に、彼らが暮らす海を守るためにできることを発信しています。主な活動内容としては、教育機関で授業を行ったり、ビーチクリーンなどイベントの開催、そして海の生物に関する情報誌「FLIPPER(フリッパー)」の発行などを行なっています。CASIOさんとは1994年からコラボレーションを行なっていて、大人気の「イルクジ」モデルを展開しています。今年のデザインはレインボーカラーにこだわっていて、イルカやクジラの潮吹きに太陽光が当たった時に現れる虹をイメージしました。

■アイサーチジャパンコラボレーションモデル GWX-8904K-7JR / BGR-3000UK-7JR

許正憲:海洋研究開発機構(JAMSTEC)で海洋環境や深海生物の研究を行なっています。学生時代に出会ったサーフィンがきっかけで海洋研究の道へ進み、海を深く知る中で自然の大切さや保全活動の重要性に気付くようになりました。サーファーによる環境保護団体「サーフライダーファウンデーションジャパン」の立ち上げから約10年理事と副代表を務めました。その他にも、マリンスポーツ関連の雑誌でエッセイの執筆や、子どもたちを対象とした海と人を繋げるコミュニティースペース「海の寺子屋」の運営等を行っています。

活動の中で感じる海洋汚染の深刻さ

相良菜央:やはり最近はゴミによってイルカやクジラが被害を受けたという報告が多くなってきています。イルカ達はとても好奇心旺盛で遊び好きな動物なので、ヒレに海藻を絡めてキャッチボールのような遊びをしたりすることもあります。海中に漂うビニール袋と海藻を間違えて、遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまったり、体に絡まってしまったりすることも少なくありません。他にも、打ち上げられたクジラの赤ちゃんのお腹にプラスチックが入っていたケースもあります。母乳しか飲めないはずの赤ちゃんの体の中からプラスチックが発見されたということは、普通に泳いでいるだけで体に入ってしまうほどに海中のゴミの量が増えてしまっているということ。私達人間の生活ゴミが、年々多くの海洋生物の命を脅かしているという事実を目の当たりにしています。

許正憲:私がサーフィンを始めた70年代に比べると、ビーチクリーンアップなどを積極的にする人も増え、砂浜に打ち上げられている大きなゴミの量は減ったように感じます。一方で、マイクロプラスチックのような目に付きにくい小さなゴミの量は確実に増えていると思います。水中に溶け出したプラスチックなど、目に見えない水の汚れは私達の体にも入ってきやすいので、怖いなと感じますね。あと気になるのは侵食の問題。日本各地どこのビーチも砂浜が無くなってきています。テトラポットなど人工構造物で砂の流出を止めている所が多く見られますが、結局根本の問題解決にはなっていないので長期的に見て改善に繋がるような対策を考えていかなければいけないと思います。

田中律子:たった10年ほどの短い期間で、サンゴの生息数は急激に減少しています。海洋生物全体の25%はサンゴ礁に依存して生息しているにもかかわらず、2048年にはサンゴ礁は絶滅するというデータまで出ています。このまま海洋汚染や海中温度の上昇が続けば、50年後、100年後には天然の魚はいなくなってしまうかもしれません。食物連鎖の底辺にいるサンゴがいなくなれば、私達人間の生活にも大きな影響を及ぼすはずです。

海洋環境と人間社会の繋がり

田中律子:やはり私達人間は、魚も食べますし海の恵みに頼って生きていますよね。水質が悪くなったり、サンゴ礁が無くなってしまったりしたら観光業も大打撃を受けると思います。特に沖縄の経済は美しい海があって成り立っているし、実際沖縄の島々自体がサンゴで出来ているので、環境が悪化すれば甚大な影響が出てくると思います。海の恵みを頂いている側として、海を守りその恵みを受け継いでいく という姿勢が重要だと思います。

許 正憲:小さな生き物から大きな生き物まで、様々な種類の生き物が海からの恩恵を受けていますよね。私たち人間も同じです。でも、人間だけは、魚を採ったり、海底下に眠る資源を採ったり、沿岸を開発したりと他の生き物に比べて突出して海を利用してきました。その過剰利用の中で近年我々が気付いてきたのは、地球の資源には限りがあり、無限に利用することは出来ないということ。だからこそ、これからはその恩恵を利用するだけではなく、地球を守り、恩恵のサイクルを繋げていくことが重要だと思います。

相良菜央:1つ空の下、私たちの住む社会とイルカ・クジラの暮らす海は繋がっています。だから自分がどの場所にいようと海への想いを忘れずに暮らすことが大切だと思います。現在海にあるゴミの約8割は陸地からの流入によるものだと言われています。「自分は海に直接ポイ捨てはしていないから、海洋汚染には関係ない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は海洋ゴミの多くは私達が生活している陸地から流れ出たものなんです。だからこそ、毎日の自分の生活が自然に与える影響について理解して、しっかり意識して行動することが必要です。

美しい地球を次の世代へ

許正憲:80年代半ばにアジアの島の ある小さな漁村を訪れた際、地元の人々の生活を見てショックを受けたのを覚えています。その村では、残飯から粗大ゴミまで家庭から出た生活ゴミをすべて海に直接廃棄していました。潮が引いたタイミングで砂浜にゴミを置き、満潮の際ゴミが自然と海に流れていくようにしていました。海の近くに住みその動きをよく理解しているからこそ生まれた習慣だと思いますが、彼らが理解していなかったのは「海は有限である」ということ。自然の尊さや繊細さに対する理解や知識がないが故に、自分たちの漁業を支えている、命の源であるはずの海を汚染してしまっていました。もちろん限度は違うにしろ、日本の社会にも同じことが言えるのではないでしょうか。正しい情報を発信し、理解を広めることで社会全体の環境保護への意識も高まっていくはずです。そして、だからこそ、次世代を担う子供達への教育が1番大切だと思います。法律や罰則で地球環境を保つのではなく、自然な気持ちで地球や生き物を愛せるような人間に育ってくれるよう、海や森の楽しさ、美しさ、そしてその恐ろしさを教えていくことが重要ですね。

田中律子:環境問題に対して「自分も協力したいけど、何をしていいかわからない」と感じている人が多い気がします。だからこそ自分の持っている情報を伝えたり、自分の想いや声を発信したりすることで輪が広がってくと思います。他にも、何か購入する際に環境に良いものを選んだり、環境保護に貢献しているブランドをサポートしたりということも消費者として大切だなと感じます。

相良菜央:いつもの生活の中では気がつかないけれど、海も森も川も街も繋がり、すべての命は深いところで結び付きあっています。その「繋がり」の感覚を忘れないでいることこそが、地球の未来を守る上での鍵だと思っています。アイサーチ・ジャパンのメッセージロゴで「All as One (オール・アズ・ワン)」という言葉があります。すべては1つに繋がっている、という意味で、今私達が生きているのは自然界のすべてがあってこそなんだという想いが込められています。現代の社会は速く、そして楽に物事を進めていってしまう傾向にあると思います。でも時に立ち止まって、じっくりと物事の意味や1人ひとりの行動にある意義を考えることができれば美しい地球を受け繋いでいくことができるはずです。

誰にでもできる、海を守るための一歩

相良菜央:どんな活動をする上でも私が1番大切だと思っているのが、「続けること」と「繋げること」。例えば、毎日ペットボトルを買っている人が3日に1回だけ買わない日を作るだけで、年間で見ればたった1人で120本ものペットボトルゴミを減らせます。もう1つの「繋げること」とは、人と人の間で意識を繋げること。、みんなで少しずつでも仲間を増やして、海を大切にする心を繋げていけば、必ず明るい未来が待っていると思います。

田中律子:私も、続けられることを続けて欲しいと思います。急に大きなことをしようとしても続かないことが多いので、自分にできる範囲のことを長く続けていくことが大切なのではないでしょうか。例えば、いつも使っているものより少しだけ高いけれど、環境に優しい洗剤を選んでみるとか。特に食器や洗濯用の洗剤はそのまま海に入っていくものなので、そういった身近なところから少しずつ変えるだけでも変化に繋がっていくと思います。

 

許正憲:皆さんがおっしゃっているように、1人ひとりの力は小さくても皆が協力すれば大きな力になるということを忘れないで欲しいと思います。そこで私たちサーファーがよく実践しているのがワン・ハンド・ビーチ・クリーン・アップ。大袈裟なことではないですが、サーフィンをした時やビーチに行った際に片手で拾えるだけのゴミを拾ってくるようにしています。そしてもう1つお伝えしたいのが、水の大切さ。大きな海を見ると水は無限にあるように感じますが、実際地球上で人間が使える水の量はとても限られています。有限資源である水を大切に、感謝して使うことをいつも意識して生活して欲しいと思います。

PROFILE


田中律子

タレント、女優。1971年東京都生まれ。2012年に沖縄へ移住し、現在は東京と沖縄を行き来する二拠点生活を送っている。自身が代表を務めるサンゴ保全団体「NPO法人アクアプラネット」では、沖縄諸島でのサンゴの移植、養殖活動を行なっている。趣味はサーフィン、ヨガ、スキューバダイビング。

公式ホームページ:https://r-mnet.com/
公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCt6uirbBx9Ef5mHWaHpagGg
「NPO法人アクアプラネット」公式ホームページ:https://www.aqua-planet.org/

 

相良菜央

国際イルカ・クジラ教育リサーチセンター「アイサーチ・ジャパン」3代目代表。イルカ・クジラの生態や彼らを取り巻く自然環境について分かりやすく伝える教育プログラムなどに力を注いでいる。

「アイサーチ・ジャパン」公式ホームページ:https://icerc.org/
「アイサーチ・ジャパン」公式Twitter:https://twitter.com/ICERC_Japan

 

許正憲

台湾出身。鎌倉・稲村ケ崎在住。海洋研究開発機構(JAMSTEC)所属。数千メートルの深海底をフィールドとする海洋研究者。工学博士。環境保護団体「サーフライダーファウンデーションジャパン」の立ち上げから約10年理事と副代表を務める。

「海洋研究開発機構」公式ホームページ:http://www.jamstec.go.jp/j/
「サーフライダーファウンデーションジャパン」公式ホームページ:https://www.surfrider.jp/
「サーフライダーファウンデーションジャパン」公式インスタグラム:https://www.instagram.com/surfriderjp/?hl=ja

Writer: Hitomi Rose instagram @hitomirose_

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