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Babylon | The Cultural Hub for Youth | THISTIME magazine | G-SHOCK 腕時計

Babylon LA

LAのユースが集うカルチャーの中心地
The Cultural Hub for Youth

Babylon LA

ストリートに生まれる熱狂を
次世代に繋げるコミュニティ作り

ハードコアパンクバンドTrash Talk
(トラッシュ・トーク) のメンバー、
リー・スピルマンと
ギャレット・スティーブンソンが手掛けるBabylon LAは
西海岸のスケートカルチャーや自身の音楽性を
反映させた服作りが世界的に高い評価を得ている。
そんな彼らの周りにはロサンゼルスの
次世代を担うユースたちが集まり、
ブランドの枠を超えた一つのコミュニティとしての
側面を持ち合わせている。
現代のストリートに生き、
目の前のことに夢中になり創作を行うユースたちは
本誌が目指す人物像そのものだろう。
彼らはどのような思いでこのブランドを続け、
ロサンゼルスのユースたちはなぜ彼らの元に集うのか。
リーとギャレットに加え、
2人が太鼓判を押す3人のユースたちに
集まってもらい話を聞いた。

Interview

ストリートカルチャーとは
創作し、繋げていくもの

取材前日、リーから指定された取材場所は、彼らのスタジオでも、お気に入りのカフェでもなく、ダウンタウンの東端にある倉庫街の路上だった。壁にはグラフィティが描かれ、付近ではバイクを用いたアクロバットが行われ、この場所がロサンゼルスでのストリートカルチャーの重要なポイントだとよくわかる。
少し遅れてやってきた2人、リーはDW-5600UE、ギャレットはDW-5600UBBを身に着けている。黒を基調としたシンプルな服装とタフな印象を受ける2人によく馴染んでいる。
「昔からLAのミュージシャンやアーティストたちにG-SHOCKは着けられている印象です。LAのカルチャーの中に自然と溶け込んでいました( リー)」。
「実は子どもの頃初めて手にした時計がG-SHOCKでした。ストップウォッチで遊んだことを今でもよく覚えています。僕にとってはとても懐かしい存在です(ギャレット)」。
そんなG-SHOCKの思い出話から始まったこの取材。長きにわたりロサンゼルスのストリートシーンに身を置く2人だが、彼らにとって「ストリートカルチャー」とはどのようなものなのだろうか。
「スケートボード、音楽、そしてグラフィティ。この3つは尽きることのないエネルギーの泉のようなもので、服装やアートの好みはもちろん、道徳観や行動の指針など自分の人生を導いてくれました。こういったストリートカルチャーの興味深いところは、ただ1人で創り出すだけでは意味がなく、外に出て人と関わっていくことで形を成していくことです。今夢中になっているものを探求し、積極的に関わり共有していく。その繋がりこそがストリートカルチャーであり、形を成した姿が私にとってのTrash TalkやBabylon LAなのです。学校や家庭環境などの現実から逃れ、ライブハウスなど好きなものを探求できる環境で育ったのは幸運でした。カルチャーを絶やさないために人々が互いに繋がり、個々に創作するための物理的な場所を作ることが大切なのです(リー)」。

A photo of the wall in the Babylon LA

Babylonを通して
情熱をサポートする

 

リーとギャレットと共に取材に協力してくれた3人のユースたち。2人をコーチとして慕う彼らだが、スケータースタイルをベースとしながらも、黒で統一しどこかパンクを感じるアイテム選びや、Dr. Martensでスケートボードを行う姿にBabylon LAへのリスペクトとオリジナリティを感じる。リーとギャレットはそんなクリエティビティに溢れるユースたちをどのように集め、どうサポートしているのだろうか。
「『if you build it, they'll come=何かを成し遂げれば、必要なものや人が自然と集まる』と思っています。私たちを通じて偶然繋がる若者たちがいる。それが困難にも屈せず共に自分自身の道を切り開いていく重要なきっかけになるのです。インターネットが発展した今だからこそ、個々に創作し、繋がり合える物理的な場所が重要。そうした場所を作るからこそ創作の壁にぶつかる若者の情熱を止めず、夢を追えるようサポートすることができるのです(リー)」。
「場所作りにおいて重要なのは、コミュニティ参加へのハードルを低く保つことです。何かを購入したり、参加料を払うのではなく、誰もが自由に心地よく感じる空間を提供することで、彼らは自発的に成長できる。自分自身が成長する中で大切だったのは尊敬するメンターたちから“君はすごい。ぜひそれをやってみろ”と自信を与えられたことです。こういった励ましが若者の情熱をサポートし、自然と実行に移すことができる原動力になっていくと思います(ギャレット)」。
G-SHOCKが何かに夢中になっている人をサポートするように、リーとギャレットはBabylon LAを通して若者が情熱の火を絶やさないよう手助けをしている。
それはBabylon LAが発信する「自分らしくあれ、そして正しいと感じることをやれ」というメッセージに通ずる。アパレル以上に彼らユースたちの存在がブランドアイデンティを確立させているのだろう。

A photo of the wall in the Babylon LA

電柱や標識を見るとBabylon LAのステッカーを至るところで目にすることができる。ブランドがどれだけ地元に浸透し、愛されているのかをステッカーの数から感じることができるのはストリートブランドらしい指標だ。

A photo of the wall in the Babylon LA

モデルや自身のアパレル運営などを行うユースたちの根底に流れるのはスケータースピリット。路上を颯爽とスケートをする姿からは自由なLAのムードを感じることができる。

A photo of the wall in the Babylon LA

今回集まってくれたJoey(ジョーイ:左)、Fisher(フィッシャー:中央)、Anthony(アンソニー:右)の3人。フィッシャーは3人の中で最もBabylon LAとの交流が長く、ユースたちの兄貴分的な存在。自身のアパレルブランドも運営するなどBabylon LAのアティテュードを引き継いでいる。ジョーイはTyshawn Jones(タイショーン・ジョーンズ)が手がけるブランド KING SKATEBOARDS、アンソニーはZERO SKATEBOARDSのライダーとしても活躍するなど、Babylon LAを拠点にお互いを支え合いながら、個々のクリエイティビティを磨いている。

A photo of the wall in the Babylon LA

3人の腕に光るG-SHOCK(左からGA-2100-7A7、GA-2100-1A、GM-2100-1A。デザインの違うホワイト、ブラック、メタルのボディは彼ら一人一人のスタイルを象徴している。

A photo of the wall in the Babylon LA
A photo of the wall in the Babylon LA

クリエイティブをサポートし、
全員が成功する土壌を作る

リーとギャレットの元に集う3名のユースたち。スケートボードを中心にデザイナー、モデルなどそれぞれがオリジナリティに富んだ活動を行うが、その拠点となるBabylon LA、そして将来についてどのように考えているのだろう。ユースたちの中心人物でショップスタッフも務めていたフィッシャーを中心に話を聞いた。
「Babylon LAは単なるコミュニティではなく、大きな家族です。知名度だけでなく本当に大切な人々や文化を重要なものとして評価し、スポットライトを当ててサポートしてくれます。リー達は見捨てられがちな人々をしっかりと支えてくれる。僕たちにとってのロールモデルです。ロサンゼルスの最大の長所はすべて自由であるところ。スケートボードもグラフィティも特定の枠に縛られることなく自己判断で創作することができる。ただ自由だからこそ危険を伴うのもこの場所の特徴。僕たちは自分自身をしっかりと管理し、リー達がそうしてくれたように子どもや家族、友人が何かを必要としている時には手を差し伸べられる大人にならないといけない。年齢が人を大人にするのではなく、そういったメンタリティが大人を形成するのだと思います。また、このコミュニティでは全員が成功していく手順を示してくれます。普通スケーターたちのコミュニティは1人が成功し、ほかは置いて行かれてしまうものですが、彼らはそれを許さず努力すれば誰もが上に上がっていけるよう導いてくれるのです。僕にとって一番大切なことは彼らが作ってくれたこの環境をもっと幅広い人々と共有できるよう広げていくことだと思っています」。
ストリートで自身を表現していくにはタフな精神が必要だ。特に不測の事態が度々起こるロサンゼルスであればなおのこと。だからこそ互いに支え合い、正しい道を示してくれるメンターがいるコミュニティ作りが重要になってくる。自身のスタイルを追求し、さらに周りの人々に手を差し伸べる。情熱と思いやりを併せ持つ彼らの姿勢からは多くのことを学ぶことができる。

A photo of the wall in the Babylon LA

Babylon LAが東京に作る
新たなカルチャースポット

リーとギャレットがロサンゼルスに次ぐ第2の故郷と表現する東京。ハードコアパンクシーンから日本との交流を始めた2人は、日本の音楽を愛する人たちから生まれるデザインと自身のBabylon LAでの活動内容に強い共鳴を感じたそうだ。
「東京で自分たちのコミュニティや活動を発信し、新たな瞬間を生み出せることは、本当に夢のような状況です。日本の伝統を尊重し、そこに新たな息吹を加えることで、僕たちや友人、誰しもが自分のやりたいことを実現できる拠点を持てるのは素晴らしいことだと思います」。
そうリーが語るようにBabylon LAは実店舗のベースを東京に移し、自身が作り上げたコミュニティの裾野を広げ、東京と文化の橋渡しを行おうとしている。店内にはVerdy、河村康輔などのアーティストとのコラボレーションアイテムを始め、堀米雄斗のシグネチャーデッキが飾られるなど、2人が日本の様々な人々と関係を深め、リスペクトを持ってオープンさせた場所が見て取れる。
また、原宿にある一軒家を改装して造るなど日本文化への愛もこの場所のポイント。オープニングパーティーにはTyler The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)率いるレーベルOdd Future (オッド・フューチャー)に所属するロサンゼルス出身のラッパー、Earl Sweatshirt(アール・スウェットシャツ)のライブが行われ大盛況を博した。今後も様々なイベントを仕掛けるそうなので、現行のLAストリートカルチャーを肌と耳で感じ取れる唯一無二の場所だと言えるだろう。

Photography. Zhamak Fullad
Interview & Text. Katsuya Kondo_THOUSAND

A photo of the wall in the Babylon LA

Profile

Babylon LA

Trash Talkのボーカルを務めるLee Spielman(リー・スピルマン:左)とギターのGarrett Stevenson(ギャレット・スティーブンソン:右)によるブランド。自身が深く関わってきたパンクカルチャーをベースにスケート、グラフィティなど様々なストリートカルチャーを組み合わせたデザインで熱狂的な支持を獲得している。「永遠に進化し続ける」というテーマのもと、アパレルだけでなく様々な活動を行う2人の元にはロサンゼルスの次世代を担う若者たちが集っている。

Instagram. @babylon.la

A photo of the wall in the Babylon LA

Babylon TYO

Babylon TYOはCar Service(カーサービス)を展開するKei Hashimotoを中心に、モデルなども務めるメンバーがスタッフを担当。LAスタイルのゆったりとした雰囲気の中でショッピングを楽しむことができる。日本国内のアーティストとのコラボのほか、Babylon LAのスタンダードアイテムや東京限定のエクスクルーシブアイテムも販売されている。

Instagram. @babylon.tyo

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