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Choices of the MAN
Daisuke Obana

尾花大輔

N.HOOLYWOOD Designer

大人の考えるG-SHOCK

落としても壊れないという絶対的価値、
どんなファッションにも合わせやすい
機能美あるシンプルなデザイン、
40年という歴史の中で積み重ねたストーリー。
スケートボードをはじめとしたストリートの
ユースカルチャーを支える一方で、
大人のライフも支えるG-SHOCK。
歳を重ね、本物を知る大人だからこその選択肢。
2014年より毎年コラボレーションを行っている
N.HOOLYWOODの尾花大輔に、
大人の考えるG-SHOCKの魅力について話を聞いた。

Interview

道具として、生活で使えるもの

「90年代初頭、アルバイトしていた町田のセレクトショップに並行輸入で入ってきたG-SHOCKが僕の最初の記憶です。5000番代の黄色いモデルは海外でしか売っていなかったので、人気が高く、店頭に並ぶとすぐに完売していました。存在感がありましたね。そんな出会いの後、古着屋で働き始めたのですが、当時、業界的には王道の高級時計が主流でした。でも自分は、CASIOの逆輸入もののデジタルウォッチが好きだったので、日々いろいろなスタイルのものをつけていました。だからG-SHOCKとのコラボレーションのお話をいただいた時は嬉しかったですね。是非やりたいと思いました」とG-SHOCKとの出会いを語る尾花大輔。N.HOOLYWOODのデザイナーとして、世界を股にかけ活躍する彼は、2014年以降、シーズンごとに新たなコラボレーションモデルを生み出してきた。その根底には、自身がこよなく愛するアメリカのミリタリーの知識と見解をG-SHOCKで実現させるという明確なビジョンがあったという。「僕が収集しているミリタリーと、耐久性が認められて世界中のタフな現場で使われる日本のG-SHOCK。そこにシンパシーと必然性を感じ、コラボレーションはスタートしました。時計ってもともとは時間を知らせることがメインであり、宝飾化させることなどで違う価値がついていくわけですが、僕はG-SHOCKの本質である“タフ”という部分にフォーカスし、“道具”として使われる腕時計のあり方をスペック化することで、“機能から生まれる美しさ”を追求しながら各モデルを作ってきました。レギュレーションをしっかり持たせ、デザインのブレが出ないようにすることも心がけています。だからシーズンによっては、微妙なマイナーチェンジのみで、しっかり見ないと違いがわかりづらいモデルもあります。また、シーズン次第でカラーのアイテムも存在しますが、これもスペックによる理由から生まれたカラーのみ採用しています。本物(G-SHOCK)に対して限りなく本物から生まれる回答をしないと、モノとしての厚みが薄くなりますよね。ビジュアルからもわかる品番(スペック)は歴代、Aから順に始まって今年でJ。これだけ時間軸がはっきりしているコラボレーションはなかなかないと思われます。憧れと思いと自分が持っているアイデンティティをクロスオーバーさせた、偽りなきプロダクトです」。尾花らしい洗練されたデザインの中で表現されたルーツとタフネス。ストーリーあるモダンなデザインは、毎年高い人気を集める。

最新のコラボレーションモデルを着用したこの日の尾花のウエアは、カーキのスポーティなセットアップ。ビジネススーツからストリートのカジュアルスタイルまで、あらゆる着こなしにマッチするG-SHOCKだが、特にミリタリーテイストのスタイリングとの相性は抜群だ。

時計愛好家として、現在では高級メーカーのものを含め、数多くの腕時計を収集している尾花。そんな彼がG-SHOCKを選ぶのはどんな時だろう。「海外に行く時は絶対につけて行きます。もちろんスマートフォンで時間は見られますが、カーナビで使っていたり、ポケットに入れていたらすぐには見られない。でもG-SHOCKなら腕を見ればすぐ時間がわかるし、海辺にもつけっぱなしで行ける。傷ついたり、汚れたりしても、そこまで気にしないでいられるのも良いポイント。治安の安定しない国では高級時計をしているだけで犯罪や盗難に巻き込まれることもありますが、G-SHOCKならその心配もなさそう。ある意味防犯性も高いんです(笑)。今の世間の流行と併せて考えてみれば、時計のないサウナでもそのまま使える。ここ一番の大切な場面より、リアルな日々の生活の中で必要になってくるのがG-SHOCK。でもそれって時計の役割としてとても大切なことだと思うし、ほかにはない価値だと思っています」。何があっても、どんな時でも、扱いに気を遣うことなく、正確に時間を刻んでくれる。それでいて、つけていることに意味を感じさせてくれる。尾花で言えば、それはミリタリーのルーツであり、90年代初頭の出会いからの憧れであろう。つけていることに理由、意味があるということも大人のかっこいい時計のつけ方と呼べるのではないだろうか。また、大人のファッションの視点からはこのように語る。「時計って、時と場合によってはちょっといやらしいイメージになってしまうこともありますが、G-SHOCKは絶対にいやらしくは見えない。例えば飛行機に乗って座ったままでもシワにならないような化学繊維のイージースーツと合わせた時、腕元に高級時計が光っていると少し違和感がある時も。でもG-SHOCKなら、何も気にならないですよね。むしろ上品さと堅実さを感じさせる時もあります」。

ストリートファッション、機能素材の進化など、ファッションの変遷とともに、G-SHOCKは洋服によりマッチしてきた。尾花の言葉からはそんなことを感じる。「大昔はファッションに合わせづらい時計だと思っていましたが、時代を重ね、時には不思議なモデルもリリースしながら、試行錯誤を重ねることで、付加価値やファッションアイテムとしての立ち位置を確立したと思います。G-SHOCKは初代5000番代から常に前進するため、チャレンジングな精神で各モデルをリリースしてきました。時には不評なモデルも時間が経つとレアなモデルになったりする。しっかりとしたギャランティと歴史があるからこその多面的な魅力があるのも、G-SHOCKならではだと思います」。常に挑戦し続けることでG-SHOCKは進化し、大人にも愛される存在となったのだ。「企業努力が形になっていますよね。日々リアルに使う壊れない腕時計として、ユースカルチャーにもアクセスを続け、モノの良さから、大人のプロダクトマニアのような別の層にも愛される。ある種、自分が見習いたいブランディングです。N.HOOLYWOODもハイブランドではないし、宝飾性も高くない。日々の生活に寄り添う洋服を提供したい。僕の服は“ロゴがないから着やすい”という言葉をよくかけてもらうんですが、それは自分からしてみたら最高の褒め言葉。 G-SHOCKも似たベクトルで進んでいるから、より親和性があるのかな。やっぱりG-SHOCKもN.HOOLYWOODも道具として、生活で使えるものという側面が強いですね」。

腕元を気にしなくても良い唯一無二のタフな機能とデザインは、そのまま日々のさまざまな場面で活躍する。ライフスタイルに根ざした大人の選択肢の一つとして、背伸びせずにつけられる信頼できる腕時計。G-SHOCKが大人に愛される理由は、やはりタフという本質にある。

1stモデルより一貫してミリタリーをテーマに製作。文字板のプロテクターがタフさを強調する。タフな印象の黒を基調としたものが多いが、2019年のオレンジはMA-1の裏地から、2022年のイエローは海での非常事態の際に撒かれるシーダイマーカーと呼ばれる粉の色からインスパイアされたもの。ストーリーあるモダンなデザインは尾花の真骨頂。

Photography. Tomoaki Shimoyama
Interview, Text & Edit. Takuya Chiba Satoru Komura _THOUSAND

最新のコラボレーションモデルを着用したこの日の尾花のウエアは、カーキのスポーティなセットアップ。ビジネススーツからストリートのカジュアルスタイルまで、あらゆる着こなしにマッチするG-SHOCKだが、特にミリタリーテイストのスタイリングとの相性は抜群だ。

G-SHOCK × N.HOOLYWOOD Collaboration Archive

1stモデルより一貫してミリタリーをテーマに製作。文字板のプロテクターがタフさを強調する。タフな印象の黒を基調としたものが多いが、2019年のオレンジはMA-1の裏地から、2022年のイエローは海での非常事態の際に撒かれるシーダイマーカーと呼ばれる粉の色からインスパイアされたもの。ストーリーあるモダンなデザインは尾花の真骨頂。

Profile.

尾花 大輔/Daisuke Obana

2001年設立の人気ブランド、N.HOOLYWOODのデザイナー。古着やヴィンテージ、ミリタリーをベースに現代へとアップデートされたオーセンティックかつ遊び心の効いた上質なプロダクトで世界中から支持されており、2011年春夏シーズンよりNYでもコレクションを発表し続けている。

Instagram. @daisuke_obana

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