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開心那というスケーターとは

スケートボード・パーク競技で注目を集めるスケーターの開 心那(ヒラキ・ココナ)。彼女の年齢は、ナント、15歳(2024年4月現在)。
この若さで世界と互角に戦う心那は、どのように誕生したのか?
スケートボードのルーツや押さえておくべき実績、さらには2024年の目標&将来の夢などを聞いた。

▼profile
競技:スケートボード・パーク
生年月日:2008年8月26日
出身地:北海道虻田郡倶知安町
キャリアスタート:5歳
主な成績:2023年X Games優勝。2023年世界選手権優勝

スケートボードとの出会い

ーー今日は2024年の2月からTEAM G-SHOCKのライダーになった心那ちゃんにウエルカム・インタビューを行いたいと思います。よろしくね。

開 心那(以下:心那):よろしくお願いします。

ーーさっそくだけど、北海道出身って聞くとスノーボードなどウインタースポーツのイメージが強いんだけど、心那ちゃんがスケートボードの道を選んだのはどういった経緯から?

心那:5歳の時に両親がスケートを勧めてくれて、苫小牧のパークに遊びにいったんです。そこにいたお兄さんたちが、かっこいい滑りをしていて「自分もあんな風になりたいな」って思ったのが始まりです。

ーーウインタースポーツもするの?

心那:小学2年生の時にスノーボードも始めて両方やってたんですけど、やっぱり自分はスケートの方が好きだなって分かってスケートボードに専念しています。

ーーてっきり、スノーボードを初めて、そのオフトレで始めたスケートボードの才能が開花した! って思ってたんだけど違ったんだね。両親もスケートボードをするの?

心那:お母さんは見るのが好きでお父さんは私と同時期に始めました。

ーーじゃあ、お父さんも今じゃあ、相当な腕前なのかな?

心那:まったく(笑)。 私が小さい頃に骨折して、それ以来、あんまり滑らなくなりました。たまにパンピングするくらいです。

ーー心那ちゃんのスポーツの才能は、親譲りというより努力の賜物ってことなんだね。ちなみに拠点の北海道は、他の地域と違って雪が多いよね。練習できる期間が少ないとか不利な部分はなかった?

心那:北海道は外よりも屋内のパークが多いんですよ。なので冬の間でもガンガン練習ができます。

ーースケートボードの競技には、ストリートとパークがあるけど、どうしてパーク競技を選んだの?

心那:グラインドトリックが好きでプールコーピングが好きなんです。あの独特の音とか削っていく時の感覚がたまらないんですよね。

ーー心那ちゃんは小さい時からずば抜けて上手かったって聞いたんだけど、パークの大会に出場し始めたのはいつ頃から?

心那:小学2年生くらいからホームパークや北海道の大会に出るようになりました。その後、キッズ・スケートボードコンテストのフレークカップに出て女子の部で優勝して、そこからより多くの大会に出るようになりました。

記憶に残る大会とメンタリティ

ーー以来、さまざまな大会で実績を残していくことになるわけだけど、特に2019年はひとつのターニングポイントだったよね。日本スケートボード選手権で優勝して、同年のデュー・ツアーでは3位の好成績を獲得。たったの10歳でスター選手の仲間入りを果たしたわけだけど、当時の心境を教えて!

心那:あまりなんとも思ってなかったです。スケートが好きだったので、大会に出れて自分がやりたいトリックがメイクできて、毎日が最高って感じでした。もちろん、今も楽しいです!

ーーここに来て身長が一気に伸びたって聞いたけど、競技自体になにか影響が出たりするの?  例えば、今まで普通にできていたトリックが、体重の変化でうまくいかなくなったとか、逆に身長が伸びたことでうまくいくようになったとか。

心那:ネガティブなことはないですね。逆に踏む力が強くなったのでスピードが出せられるようになったし、大きなパークで滑れるようになりました。

ーー15歳(2024年4月現在)で、もうすでに沢山の経験を積んできている心那ちゃん。これまでの競技人生で最高の瞬間っていつだった?

心那:2019年のVANS パーク シリーズ フランスで優勝した瞬間と東京2022、それから、スケートのコンテストではないですけど、ブルガリ アウローラ アワードも嬉しかったです。色々ありすぎて絞れません。

ーー逆に屈辱を味わった瞬間は? だって理不尽なこともいっぱい経験してきたでしょ!

心那:たまにあります。

ーーそういった時はどういったメンタルをコントロールするの?

心那:終わったことは後で文句を言っても変わらない。完全に頭を次に切り替えます。

ーー簡単そうに言うけど、“頭を次に切り替える”ってことがなかなかできないんだよね、普通は(苦笑)。

心那:ポジティブな性格なんです!

ーーどの大会を見ても、大観衆の中でもの応じせずに堂々としている印象なんだけど、緊張はしないタイプ?

心那:大会では2本か3本滑るんですけど、1本目だけ緊張します。1本目フルメイクしちゃえば後は楽しんで滑れます。

ーー緊張を和らげるコツってある?

心那:好きな音楽を聴いたりMVを見て気分転換。あと、成功した時のイメトレもします。

ーー“成功した時のイメトレ”は僕たちも日常生活で使えそうなテクニックだね。ありがとう。じゃあターニングポイントの話に戻るけど、2023年も心那ちゃんにとっては記憶に残る年だったんじゃない?

心那:はい、X Games 千葉で優勝できました!

ーーそれから世界選手権イタリア大会でも初優勝したよね。

心那:バックサイドノーズグラインドをメイクした時ですね。しばらく国際大会で2位と3位が続いていたので、このシーズンはすごく調子が良かったです。

影響を受けたスケーター

ーーあのバックサイドノーズグラインド、かっこよかったよね! 誰に教わったの? コーチっているんだっけ?

心那:いないです。地元で滑ってるお兄さんの得意技で、その人に教えてもらいました。

ーーその地元のパークのスケート偏差値が高いんだね。

心那:技の難易度以上にスタイルを重視してる人たちが多いんです。

ーーじゃあ、そういった先輩たちの姿を見て技を磨いていったんだ。

心那:はい、すごく影響を受けてます。あとYouTubeをみて練習したりもしますよ。

ーーYouTubeを見て世界を制覇するっていかにも令和世代のスケーターだね。すごい!

心那:ありがとうございます。

ーー憧れって話が出たけど、なりたい自分像ってあったりする?

心那:スタイルのあるライダーになりたいですね。

ーー例えば、どんな人が心那ちゃんにとってスタイルのあるライダー?

心那:今パッと思いつくのはJake YankoとかRonnie Sandovalです。トリックのチョイスやパークの使い方がかっこいいです。よくSNSでチェックしてます。

ーー同じ技でも、やる人によってまったく見え方が変わってくるってことなんだ。なるほど。

心那:あっ、でも自分が小さな頃から一番憧れてるのはLizzie Armantoです。どっからみてもLizzieだし、極端な話、技をやらなくてただ滑ってるだけでもLizzie。そこが素敵だしかっこいい!

ーー音楽はどういった曲を聴くの?

心那:K POPやリアーナとかです。G-SHOCKでコラボしてるITZYも大好きです。

ファッションとG-SHOCK

ーー心那ちゃんといえば、スケートはもちろんなんだけど、ファッションもイケてるよね。オシャレは好き?

心那:はい。

ーーファッションに興味を持つきっかけはなんだったの? 

心那:お母さんがオシャレが好きで、小さい頃から影響を受けてます。

ーーこだわりやマイ・ルールを教えて。

心那:細身のGパンにショート丈のTシャツを合わせるコーデが好きです。そこにワンポイントで主張の強いアクセサリーを取り入れて遊んだりします。

ーー大会の時の勝負服みたいなのってある?

心那:細身の黒のデニムに黒のTシャツを着て出場します。勝負服でもあり、験担ぎでもあります。

ーー細身の黒のデニムってクールだけど、動きづらそう。でも、そこが他のジャンルのアスリートとは違うところなのかもね。だって、他の競技の人は伸縮性のいいアイテムを身につけてるけど、スケーターはデニムでも平気で出場するわけでしょ?

心那:自分は、動きづらい服でも着たいと思った服でテンションを上げて試合に臨みます。

ーー競技の時にG-SHOCKはつけたりする?

心那:はい。TEAM G-SHOCKに入ってからはいつもつけてますよ。

ーーG-SHOCKをつけ始めて、なにかライフスタイルが変わった部分ってある?

心那:今、何時だろうって思った時にパッと確認できるので便利ですよね。それと、スマートフォーンで時間を見ちゃうと、ついついインスタを開いちゃったりするので、集中したい時は携帯を見ないためにも時計が便利です。

ーー時計は機能重視派? それともアクセサリー感覚派?

心那:どっちもです。G-SHOCKはかわいい色味のものが多いのでファッションのアクセントに最適ですよね。

ーーでは、心那おすすめアイテム Best 3を教えて!

心那:まずはこれ! 白とポップな色味が組み合わさったデザインがいい。ベースが白なので、意外とどんな着こなしにもハマるんです。学校につけていったら「かわいい」「かっこいい」って褒められました。

ーーへー、それは嬉しい。

心那:もう一つはこれです。私は全身黒のコーディネートが好きなので、これくらいインパクトの強い色味だと本当にアクセサリー感覚で使えて最高です!

ーーおしゃれだから色々と楽しんでもらえるのは嬉しいです。

心那:もうひとつが黒とピンクゴールドのこちら。Bluetooth®機能付きなのでスマートフォンと連動しておけば海外にいっても簡単に時刻を合わせられるのでかなり便利なんです。(※)

※スマートフォンと通信接続を行うには、専用アプリのインストールが必要です。対応する専用アプリ、動作確認済み端末、OS対応状況など、詳しくはサポートサイトから検索してご確認ください。

ーー全部、デジタルとアナログの融合シリーズだね。

心那:はい、私はこの形が特に気に入ってます。

ーー今注目しているモデルってある?

心那:もちろん、ITZYさんとのコラボモデル!

ーー今後も新しいシリーズをリリース予定なので楽しみにしていてください!

心那:それは楽しみです。TEAM G-SHOCKの仲間入りができたので、いつかITZYさんと何かできたらすごく嬉しいな(笑)

2024年の目標と将来の夢

ーーいつかって将来の話が出たけど、心那ちゃんは今後、どういったスケーターになりたい? 夢を教えて。

心那:まず近い将来の夢ですが、もうすぐ大きな大会が待ち構えているので、そこで自分らしいトリックを決めて結果を出したいです!

ーー4年越しの夢だよね! 一番いい色を掴めるように僕たちも応援しています。

心那:それ以外にも沢山のコンテストがあるので、どの大会でも自分らしい滑りをして活躍していきたいです。

ーー今はまだ15歳。20歳までに叶えたい夢ってある?

心那:20歳までに叶うかわからないですけど、アメリカに自分の家を持ちたいです。やっぱりアメリカでスケートするのって憧れますよね。そのために英語も勉強してます。

ーーかっこいい!

心那:あと、デッキブランドやシューズブランドからシグネチャーモデルを出したいし、自分のビデオパートを出すために国内外でもっと撮影をしたいです。

ーービデオパート、いいね! スケートオブザイヤーを狙ったり?

心那:それ、すごくいいですね。

ーーさっき、スタイルを重視する地元のスケーターたちの影響を受けているって話してたけど、やっぱり心那ちゃんは、コンペティターでありながら、カルチャーというかストリートライダーとしてのマインドも強く持ってるんだね。

心那:はい。自分はパークのコンテストに出てますけど、ストリートスタイルもすごく好きなので!

ーー今日は心那ちゃんのことがより理解できました。ありがとう。これからも、一ファンとして活躍を楽しみにしています。

心那:ありがとうございます。頑張ります。

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