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RYOTAが語る、ONE OK ROCKと音楽、そしてG-SHOCK

ONE OK ROCK KV

日本国内での成功に加えて、アメリカやヨーロッパなど、グローバルな音楽シーンで躍進中のONE OK ROCK。今年で結成20周年というタイミングを迎えるにあたり、G-SHOCKとONE OK ROCKのコラボモデルを発表。バンドのベーシストとして活躍するRYOTA氏が、G-SHOCKとの出会いや魅力、そして、今回の音楽とスタイルが融合したコラボモデルに込めた思いを熱く語る。

【ONE OK ROCK コラボレーションモデル】

▼RYOTA(リョータ)とは?
2005年のONE OK ROCK結成時からのベーシスト。ロック、ポップ、エモ、メタルなど様々なジャンルをクロスオーバーさせた力強いベースラインとグルーヴ感にて、バンドのサウンドにダイナミックな音楽性と深みを与えている。また音楽活動以外にもファッションに強い関心を持ち、近年ではライブ衣装のスタイリングやグッズデザインなども担っている。今年2月21日に、約2年半ぶりとなる11枚目のアルバム『DETOX』をリリースした。4月からワールドツアーを開始。8月にはファン待望の日本公演が控えている。

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Topic 1
RYOTAとG-SHOCK の出会い

ーーRYOTAさんはG-SHOCKがお好きとお聞きしましたが、 G-SHOCK に夢中となったのはいつからですか?

RYOTA:僕らが海外進出を本格化させた10年ぐらい前の話なんですけど、ロサンゼルスに3ヶ月ほど滞在してレコーディングをしていたことがあって。ある日の自由時間にメンバーと大きなショッピングモールへ行った時に、スケルトン素材のG-SHOCKと出会ったんです。

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ーーそれが今日お持ち頂いた5000シリーズですね。

RYOTA:見た瞬間に「コレだっ!」って運命を感じたんです。その時はまだ英語も上手く喋れなかったんですけど、身振り手振りで店員さんに伝えて、頑張ってこのモデルを手に入れました。

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ーーこのモデルが初めてのG-SHOCKだったんですか?

RYOTA:いや、そんなことないですよ。子供の頃は父親がG-SHOCKを使ってましたし、僕自身も昔は6900シリーズを着けていました。友達もみんなG-SHOCKを持っていたので、とても身近に感じる存在でしたね。

ーーLAでRYOTAさんがG-SHOCKの虜になった理由ってなんだったんでしょうね。

RYOTA:きっと、このクリアのカラーリングと美しい文字板のデザインにあると思います。クラシカルで無骨な配色のG-SHOCKもいいですけど、アクセサリーとしても使えるデザイン性に惹かれたのかな。それまで、こういったデザイン性の高いG-SHOCKを知らなかったので、以来、スケルトン素材のモデルばかり着用しています。

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ーー1本だけクリアなモデルとは対照的なブラックのG-SHOCKもお持ち頂きましたよね。こちらはどういったモデルですか?

RYOTA:これはスケーターのケルヴィン・ホフラーと、40年以上の歴史があるスケートブランドのパウエル・ペラルタとのトリプルコラボ。僕は1980年代から1990年代にかけてのスケーターカルチャーが好きで、自分のファッションでは常にどこかで意識しています。このパウエル・ペラルタのロゴとか、オールドスクールなデザインに惹かれて手に入れました。

ーーRYOTAさんの洋服選びには、G-SHOCKが欠かせないアクセントですね。

RYOTA:このモデルは一時期ずっと使っていました。それにプロスケーターとのコラボモデルだと、海外で人気の6900シリーズが使われがちですが、あえて5600シリーズを選ぶところもセンスがあるなって。ちなみに、カシオさんとのコラボモデルの初回打ち合わせのときに着けていたんですが、偶然にも今回コラボを担当してくれたチームが、このホフラーモデルを作った方々だったんですよ。

ーーまるで何かに導かれたような出来事ですね。コラボがうまくいく予兆のような?

RYOTA:まさにその通りで、おかげで初回の打ち合わせからすごくポジティブな感触でした。それに大好きなホフラーモデルを作ったチームとONE OK ROCKのコラボが作れるとなると、すごく嬉しくなっちゃって。だから、少しワガママを言ってもいいかなって。

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ーーちなみに、一緒にお持ち頂いた砂時計がすごく気になるんですけど。

RYOTA:僕はアンティークも大好きで、集めた中でコレが一番のお気に入り。自分のそばに置いておくとリラックスできる空間が作れるんです。それでカシオさんとの打ち合わせにも持ち込んだんですけど、その時「G-SHOCKで砂時計を作りたい」って、半分本気で提案したら、なんだかうまくスルーされちゃいました(笑)。

ーー発想がユニークすぎて、担当者もびっくりしたんじゃないですか?

RYOTA:そうかも。でもG-SHOCKの砂時計があったら可愛いと思うんですよ。メタリックっぽくてタフなデザインだったら、今流行りのサウナで時間を測る時にも便利に使えそうじゃないですか!?

ーーRYOTAさんにとってG-SHOCKは、まるで日常の一部となった相棒のような感じですよね。普段、使う時に何を意識していますか?

RYOTA:やはりファッションとの相性かな。いつも洋服とG-SHOCKのコーディネイトを考えちゃいます。今日のスタイルにはこれを合わせてみようかな、とか考えるのが楽しみで。それに腕周りが何か物足りないと感じる時、G-SHOCKがちょうどいいアクセントになるんですよ。

ーーまるでファッションに合わせてスニーカーを履き替えるような感覚ですね。

RYOTA:今までその感覚でG-SHOCKを選んで使ってきましたけど、もう自分たちのコラボモデルを作っちゃったから、毎日がこれ一択になっちゃいそうです。

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ーーONE OK ROCKのメンバーたちはファッションでも多くの人に影響を与えていますよね。他のメンバーの中にもG-SHOCKを使っている方はいますか?

RYOTA:ボーカルのTAKAもG-SHOCKは好きですね。モデルについてよく質問されて探してほしいって、甘えてきます(笑)。彼はシンプルなデザインが好みで、5600シリーズのようなコンパクトなデザインがフィットするみたい。

ーーメンバー同士のG-SHOCK談義を聞いてみたいです(笑)。

RYOTA: ちなみに新作アルバム『DETOX』に含まれるDelusion:Allのアーティスト写真やジャケット写真を撮る時に、衣装はスーツスタイルだったんですが、実はみんな腕にG-SHOCKを着けていたんですよ。本当は今回のコラボモデルを着けたかったけど、残念ながら間に合わなくて……。その時はメタルカバードシリーズのGM-2100というモデルでした。

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ーーそんなギミックを入れていたとは、コラボモデル発売前に準備をしていたなんて、驚きです!

RYOTA:おそらく多くの人は気づかないでしょうけど、ファンの誰かが「どうしてみんなG-SHOCKを着けてるんだろう?」と気づいてくれたら面白いし。それに新作アルバムを始め、僕たちのさまざまなクリエイティブを担当しているチームが今回のコラボモデルにも携わってくれたので、僕らとG-SHOCKとのつながりを彼らに感じてもらいたいという思いもあったんです。

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ーーそれを知ったらゲームに仕込まれたイースターエッグ(隠し要素)を見つけたような気分になりますね!

 

Topic 3
本作のコラボモデルに込めたONE OK ROCKの思いとは?!

ーー新作アルバムに関わったクリエイティブチームがコラボモデルの制作にも携わったとのことで、詳しい話をお聞かせください。

RYOTA:アルバム『DETOX』は約2年半ぶりのリリースになったのですが、このアーティスト写真を撮影したイギリスのカメラマン“アラン・シャラー”と、ジャケットのイラストをデザインしたスウェーデンのアーティスト“エミル・オールンド”に、コラボモデルのキービジュアルも担当してもらったんです。彼らにコラボの話をしたら、二人ともとても喜んでくれて、いろいろな面でサポートしてくれました。さらに、彼らをまとめてもらうために、昔から個人的に仲良くしている“クマハラジュンジ(STUDIO KONBINI)”にクリエイティブディレクターとして協力してもらいました。

ーーそれってRYOTAさんたちの幅広い交友関係が実を結んだ結果ですね。コラボモデルの制作過程はスムーズだったのでしょうか?

RYOTA:実はどのモデルをベースに選ぶかすごく悩んだんですよ。僕らONE OK ROCKの音楽が国境を超えて届くように、コラボG-SHOCKも世界に向けて広がるようなモデルにしないとなって。

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ーー数あるG-SHOCKの中でも、デジアナモデルである2100シリーズを選んだのは、正直に言って意外な選択でした。

RYOTA:もちろん定番の5600シリーズや6900シリーズも選択肢として考えていました。が、『DETOX』のレコーディング中から、メンバー全員が「世界」をすごく意識していたことも重なり、グローバルに人気を集める2100シリーズを選びました。これならONE OK ROCKのコラボモデルとしても、世界中から共感してもらえるんじゃないかと思ったんです。

ーー納得のチョイスですね。ではコラボモデルのデザインはどうやって生まれたんですか?

GM-2100TTTR Package

RYOTA:最初にデザインの方向性を考え始めたんですけど終わりが無くて。もう無限にアイデアがあるんですよ。でも、シンプルに自分たちバンドのスタイルを反映させた方が良いよねって。

ーーと、いいますと?

RYOTA: 僕らは世界に“挑戦”していくという姿勢を大切にしているので、その気持ちを「刀」で表現し、さらに音楽で世界に“旅立つ”という感覚を「桜」に重ねて、このイメージをコンセプトの軸にしました。

ーーなるほど。グローバルで活動されるONE OK ROCKらしいイメージなんですね。

RYOTA:そう考えてみたら急にテーマがはっきりしてきて、それで“海外から見た日本”というコンセプトが浮かび上がったんです。これを『DETOX』のアートワーク制作のためにスウェーデンから来日したエミルに伝えて、1ヶ月半ほど僕の自宅で一緒に生活しながら、デザインをブラッシュアップさせていきました。

ーー“海外から見た日本”というコンセプトはユニークですね、具体的には?

RYOTA:そうですね……、例えば海外に行った時、現地で日本食レストランに食べに行くような、逆輸入的な面白さってあるじゃないですか。日本食なんだけど、日本で食べる物とはちょっと違う、みたいな。

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ーーその感覚はわかる気がします。異なる国の文化的なギャップというか。

RYOTA: そこが少し不思議で、僕の目から見ると面白い部分があったんですよ。だからエミルには「あなたが思う刀や桜を描いてみて」と頼んだんです。スウェーデン出身の彼がどんな風に日本の桜をイメージしているのか、僕らの視点には無いセンスを取り入れてみたかった。

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ーーそれらが、これまでのG-SHOCKとは少し違った印象を与えている要因なんですね。アランさんとのキービジュアル撮影でも、より世界観の広がりを感じたのではないですか?

RYOTA: まさにその通りになりました。アランとは『DETOX』のアーティスト写真や『Tropical Therapy』のミュージックビデオを一緒に作り上げてきたので、僕らの意図をすごく理解してもらえていたことも、彼にG-SHOCKのキービジュアルをお願いした大きな理由です。

ーーアランさんが捉えたONE OK ROCKとG-SHOCKの陰影を強調した写真は、まるで別の世界に引き込まれるような独特な感覚を覚えます。

RYOTA:去年のワールドツアー中にロンドンで撮影した、僕ら4人が公園のベンチに座るシーンは特にお気に入りです。このアランが切り取ったモノクロームの世界に、エミルのカラフルなアートが加わることで、今まで見たことも無い最高の仕上がりになるだろうなと思ったんです。

ーーまさにクリエイターの世界が溶け合った合作のアート作品ですね。時計に話を戻しますが、ディテールにもかなりこだわったそうで、どのあたりに特に力を入れたのでしょうか?

RYOTA:今回ローマ数字をベゼルに加えたんですが、実はこれってG-SHOCKのラインナップの中で過去に一回だけ、MR-Gという高級ラインのみに存在したデザインみたいで。通常のモデルにはないのがポイントなんですよ。

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ーー確かに “G-SHOCK”と“PROTECTION”の刻印無しなんて、かなり大胆なアレンジですね。

RYOTA: 何かしらG-SHOCKの歴史を変えてみたいと思っていたので。まずはベゼルのG-SHOCKロゴを消して、代わりにローマ数字を入れられるか提案したんです。正直、断られるかと思っていましたが、カシオさんがそれに応えてくれて、実現することができました。

ーーG-SHOCKの歴史がまた一つ、新たなステージに進んだような印象です。

RYOTA:世界中のG-SHOCKファンが、「これ、何か違うかも?」と驚くような、新しいインパクトを感じさせるモデルに仕上がったんじゃないかと。

ーー文字板にあしらわれた桜のプリントも、かなり緻密なデザインですね。

RYOTA:これはCASIOさんがこだわって作ってくださったんですよね?

カシオ担当者:はい。桜が輝いて見えるようにするために、プリントを蒸着させてからレーザーで剥がすという、手間の込んだ工程で表現しています。

ーー桜のモチーフは女性にもぴったりのデザインです。スーツにも似合いそうですし。

RYOTA:フォーマルからカジュアルまで幅広く使えると思います。G-SHOCKのコアなファンも、逆にG-SHOCKを通ってこなかった人にもおすすめですよ。

ーー細かい部分ですが、“TTTR”というモデルの型番号も珍しい。これって……。

RYOTA:型番号を決める際に、ONE OK ROCKだから“OOR”ですかねって、カシオさんから提案があったのですが、4文字までなら自由に付けられるということで、メンバーのイニシャルを使う形にしました。

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ーーやっぱり! ONE OK ROCKの皆さんは、自分以外の3人のイニシャルをタトゥーやギターに入れられていますよね。

RYOTA:僕らのコアなファンなら気づくかなって。他にもストラップを留めるユウカンには僕のタトゥーが刻印されていたり、ベゼルのローマ数字も“1”の部分だけは丸い刻印にしてみたり。これはバンド名の由来でもありますが、日の丸をイメージさせる意味もあって。いろんな解釈ができるようにしています。

ーーRYOTAさんのこだわりをすごく感じます。それにボックスのデザインも可愛いですよね。何か意味があったんですか?

RYOTA: G-SHOCKのボックスって、結構捨てちゃう人が多いと思うんです。でも僕は、ボックスは捨ててほしくなくて。ボックスもアートにしちゃえば、家で飾れると思ったんです。それにエミルがデザインすれば、必ず素敵なアートになりますから。

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ーープレゼントとして贈っても、かなり喜ばれるでしょうね!

RYOTA:家にボックスが届いて、開けた瞬間や中身を手にした喜びを思い浮かべながら作ったので、ぜひ大切な人にも贈って分かち合ってください!

GM-2100TTTR Package side view

Topic 4
世界基準でチャレンジするバンドが目指すヴィジョン

ーー活動20周年を迎えたONE OK ROCKですが、世界の音楽シーンでも着実にファンを増やして、ワールドツアーの規模でもその影響力を示していますよね。

RYOTA:2005年にバンドを結成してから20年が経ち、振り返ると本当に多くのことがありましたけど、今こそ新たなスタートラインに立った気がして。4月からは南米ツアーが始まって、その後に北米ツアーや日本ツアーも控えているので、これからの挑戦こそ、僕たちが新しいステージに踏み出すタイミングかなと。そのすべてを乗り越えることで、まったく違った景色が見えてくると思っています。

ーーこれからのONE OK ROCKの進むべき道について、どのように考えていますか?

RYOTA:G-SHOCKとのコラボは、バンドとしての価値を広げる素晴らしい経験でした。これからも世界に向けて大きく羽ばたいていけるように、もっと影響を与えるような存在になれたら嬉しいです。僕たちにはまだまだ成長できる部分があるので、恐れずに新しいチャレンジを重ねていきたいですね。

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ーー20年の節目に相応しいコラボモデルが、ONE OK ROCKにとって追い風になるといいですね。

RYOTA:自分たちがデザインしたG-SHOCKのコラボモデルと一緒にワールドツアーを巡るなんて、まさに理想的なタイミングでのリリース。それに大好きな時計をつけることで自然にテンションが上がるのも嬉しくて。カシオさんには、今までやったことがない新しいことを形にしてくれて、その懐の広さに感謝ですね。ありがとうございました!

【ONE OK ROCK コラボレーションモデル】

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