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色へのこだわり

繊細な日本の伝統色とカラーバリエーションを実現する技術の粋

40年の歴史を誇るG-SHOCKの最上位シリーズとして日本で誕生したMR-Gは、カラーリングにおいてもこの国に根ざした色彩の追求に力を注いでいます。古来より脈々と流れる美しい文化や様式を次世代へと紡いでいくために、MR-Gが目指すのは、繊細な日本の伝統色を体現することです。その色彩を叶えるべく、AIPやブラックDLCといったコーティング技術を採用し、美しさのみならず強さを兼ね備えた、上質な機能美を実現しました。

こだわりの伝統色と優れた硬度を同時に叶える、高度なコーティング技術「AIP」

かつて最高位を象徴する極官の色とされ、日本では特別な色となった「深紫(こきむらさき)」をはじめ、まじり気のない無垢な「素銅(すあか)」、そして、「地色青く焼刃白し」と古くからいわれるように、名刀の色合いとされる青みを帯びた鉄色。

このように、独特の深みと吸い込まれるような美しさを放つ日本らしい色合いを表現するとともにカラーリングのバリエーションを実現するため、MR-Gでは「AIP(アークイオンプレーティング)」と呼ばれる高度なコーティング技術を採用しています。

AIPは、アーク放電のエネルギーによって、金属材料を瞬時に気化させてプラズマ状態にし、皮膜となる元素をイオン化させる表面処理技術です。一般的なIPに比べて、高い密着性と硬い皮膜の形成が可能です。AIPの最たる特徴は、強力なエネルギーで一気に気化させ、均一で美しい皮膜をさまざまな金属の表面に形成できること。これによって、MR-Gが追求する日本特有の色彩、ひいては、豊かなカラーバリエーションを実現しています。

従来、AIPは自動車産業や航空機産業など、極めて高い耐久性や強度が求められる部品に性能重視で使われており、美的品質も求める腕時計のような装身具に使われることは考えられてきませんでした。しかしMR-Gは、これまでの製造工程を見直し、実現に至りました。こだわりの伝統色を支える技術としてAIPを採用した結果、日本ならではの美しい色とともに、優れた硬度とより高い耐摩耗性を実現したMR-Gは、タフネスと美しさをあわせ持つ仕上がりとなっています。

*AIPは神戸製鋼所の商標です。

AIP

ビジュアルとスペックをより強固なものに引き上げるブラックDLC

MR-Gの外装は、G-SHOCKから続くタフネスがベースにあり、日本らしい色彩表現だけでなく常に機能美を両立させています。G-SHOCKのブランドカラーをまとうMRG-B5000Bは、フォルムだけでなく、カラーも初代G-SHOCKへのオマージュを捧げ、DLCコーティングでオールブラックの外観に仕上げています。独創的なケース形状に施したDLCコーティングが、ビジュアルとスペックをより強固なものに引き上げ、このアイコニックピースを時計市場だけにとどまらない文化的アイテムに昇華させました。

*DLCは、Diamond-Like Carbonの略称で、炭素と水素で構成される、耐摩耗性に優れた非晶質のカーボン硬質膜。ダイヤモンドに次ぐビッカーズ硬度を誇り、自動車部品や切削工具に使用される硬化処理です。時計の耐傷性を高めつつ、精悍な黒で引き締まった表情をつくります。

「静かなる強さ」を表現した青墨

余計なものを削ぎ落とし、耐衝撃性能の本質を極めたオリジンモデルのデザインが醸し出すのは、シンプルな中に光る「静かなる強さ」。その静謐なイメージを具現化するべく取り入れたのが、心を癒やす効果があるとも言われる「青墨(あおずみ)」です。

青みを帯びた墨色は、よく見ると青光りする、繊細な色合いが魅力で、日本画や水墨画を描く際に好まれる色です。墨の種類によっては、青みがかった黒に染められているものもありますが、元より漆黒の墨であっても、長い年月を経て青墨化(墨が青くなること)します。MR-Gでは、時の流れとともに深みを増すこの色を、職人たちの手によって表現しています。

強さを物語る色彩美、
赤備え -AKAZONAE-

赤備え(あかぞなえ)とは、武具を朱色に統一した戦国時代の部隊編成のことです。武勇に秀でた武将が率いた精鋭部隊であることが多く、後世に「武勇の誉れ」の象徴とされてきました。当時の「赤」は、高級な鉱石である辰砂(しんしゃ)によって作られ、戦場でも特に目立つ色でした。MR-Gは、古来より強さの象徴とされてきた赤色を、日本の伝統色である「深紅(こきべに)」で表現しています。

武士の心意気を表現した
勝色 -KACHI-IRO-

「勝色(かちいろ)」は日本の伝統色のひとつで、紺よりもさらに濃い、黒色に見えるほどの暗い藍色です。古くから「勝つ色」として好まれ、合戦に赴く武将が甲冑の装飾に好んで使用されてきました。勝つことで勇名を馳せる武士の生き様と心意気を象徴するこの色は、素材、構造、機能、すべてに妥協なくこだわり、日本古来より受け継がれてきた強さや美意識を継承するMR-Gらしい色です。

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