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継承し、鍛え上げ、相伝していく卓越性 - 山形カシオ -
継承し、鍛え上げ、相伝していく卓越性
- 山形カシオ -

卓越の職人技と先進技術が結集する、G-SHOCKのマザーファクトリー

蔵王連峰や神室連峰などの山々に囲まれ、日本三大急流の一つである最上川が流れる山形県。澄み切った空気と美しい水に恵まれた自然豊かなこの地に拠点を置く山形カシオは、ムーブメントの製造からケース、ダイヤル、針、インデックス、バンドの組立までを一貫して行うだけでなく、独自の金型技術によりムーブメントパーツ、ダイヤルなどの製造もする、G-SHOCKのマザーファクトリーです。

ここでは、初代G-SHOCKの誕生から40年以上続く製造技術と情熱を今に受け継ぎながら、研鑽を続ける精鋭の職人や技術者たちが、製造・加工・組立調整をはじめとする時計づくりのすべての工程に、最高レベルの匠の技と先進技術を惜しみなく注いでいます。

腕時計は、自然現象に伴う温度の変化や振動などの外敵に負けることなく、常に正しい時を刻み続けなくてはなりません。MR-Gの開発、製造を担うエキスパートたちは、衝撃・水・磁気という時計の三大外敵に対し、持ちうる技術や知見を最大限活かしながら腕時計を作り続けています。

1985年から金型製造に取組んできた山形カシオでは、パーツの精度に直結する金型加工技術の向上を追求した末、2000年に超精密金型加工技術を開発するに至りました。以来、このファクトリーでは、ナノオーダー(1/1000μm)という超精密な精度で加工した金型を用いています。MR-Gでは、時計の顔ともいえるダイヤルやインデックスをはじめ、ムーブメントの心臓部であるローター、さらには、歪みのない美しい鏡面や繊細な表面加工、複雑な細部の形状に至るまで、この技術が余すことなく活かされています。

極小歯車の製造

MR-Gのアナログウオッチに搭載されているムーブメントは、タフソーラーによって蓄えられた電力で、水晶振動子を通じてコイルにパルス信号を印加し、発生した磁力をステーターでローターの回転力に変換し、歯車、針の順に力が加わり、正確な針の動きを生み出しています。MR-Gの多針モデルのムーブメントには、このステップモーターが最大6つ組み込まれています。また、コイルを2つ搭載したデュアルコイルモーターを採用することで、大きく重い針をまわしたり、高速での正逆回転動作を実現しています。

ムーブメントの心臓部といえるローターの大きさは、わずか1.1mm。優れた精密加工技術をもつ山形カシオで製造されるローターは、限られた力を効率よく伝達するだけでなく、同時に摩擦を最小限に抑えて、部品寿命を延ばすことにも繋がっています。MR-Gは、金属と耐久に優れる強化樹脂素材を使い分けることで、実用性と堅牢性、そして美しさを高い次元で追求しています。

*タフソーラーは、太陽光のみならず、蛍光灯などの屋内光をも動力に変換するカシオ独自のソーラー充電システム。

*「ステーター」「ローター」「コイル」は針を動かすステップモーターを構成する部品名称です。

 

丹念に組み立てられるムーブメント

MR-Gのムーブメントは、すべて山形カシオで製造されています。技術者たちは、精密部品の選定やピッキングをはじめ、歯車の精密な噛み合わせに対応した搭載位置の細かな調整、検査に至るまで、ムーブメントを丹念に組み上げています。そうして完成されるMR-Gのムーブメントは、衝撃に対する高い耐久性と針位置の自動補正機能を備えながら、ダイヤル上の針を独立運針させ、スピーディかつなめらかな動きで正確に時を刻み続けます。

徹底した管理から生まれる、優れた防水性

山形カシオでは、MR-Gの優れた防水性を、ファクトリーが誇る専門技術の賜物であると定義しています。製造・加工・組立調整をはじめ、各分野のエキスパートたちが力を注ぐ時計づくりのすべての工程において、室内の空気清浄度や湿度などを細かくチェックし、作業環境を鋭意管理しながら、人の手で行う工程においても、G-SHOCK最高峰ラインであるMR-Gの高い品質を実現するために、一切妥協することなく万全を期しています。

長い製造工程の最後に、すべてのMR-Gの時計を空気圧タンクと水没タンクに入れて防水検査を行いますが、安心して検査に臨むことができるのは、各工程において徹底した管理を行い、それらを積み重ねてきた自負があるからです。

MR-Gに備わった水に対する耐久性の高さは、ファクトリーの職人や技術者の一人ひとりが何事にも真摯に取り組む姿勢の結晶です。究極の強さと美しさとともに、実用性を追求し続けるMR-Gは、その強さの証である耐衝撃性のみならず、防水性においても進化を続けています。

超精密金型加工技術と職人技が生み出す、高度な加工精度

超精密金型加工技術と職人技が生み出す、高度な加工精度

山形カシオでは、時計のパーツを成形する金型に対して超精密加工技術を活用しています。時計の機構部品に求められる加工精度が1/1000mm単位であるのに対し、MR-Gの意匠面を形成する金型部品の切削には、ナノオーダー(1/1000μm)の超精密加工で切削(目付)加工を行っています。細部まで抜かりなくこだわり尽くして加工された部品は、山形カシオの金型職人によって、微細な調整を行いながら1型ずつ組み立てられ、「Made in Yamagata」ならではの美しいダイヤルの生産を実現しているのです。

Premium Production Line

熟練の技術と感性、デジタルエンジニアリングの融合

MR-Gは、山形カシオのハイエンド専用ライン「プレミアムプロダクションライン(PPL)」で製造しています。このラインを担うのは、カシオ独自の厳格な基準のもとに認定した「技能認定作業メダリスト」です。最高レベルの技術を有する精鋭たちは、G-SHOCK最高峰モデルとしての品質にこだわった、より完成度の高い製品を生み出すべく、熟練の技と感性、高精度のデジタルエンジニアリングを駆使したものづくりを行っています。

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