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The Pillars of Protection

Pillars of Protection

「最高峰」を生み出す聖地・山形カシオ工場を紐解く

The Mother Factory

澄み渡る空気と水に育まれたウオッチメイキングの矜持

 

山形県のシンボルのひとつでもある出羽三山。なかでも古くから山岳信仰と雄大な自然で親しまれる「月山」を望む東根市に拠点を置くのが、G-SHOCK最高峰の「MR-G」を生み出す山形カシオです。

1979年に設立され、ムーブメントの製造や組み立て、徹底した品質管理がここでは行われます。また中心となる時計事業のほか、プロジェクター、マリンスポーツ機器、ハンディターミナルなどを事業化するなど、ハイテクノロジーと人間の感性を融合させた独自のものづくり技術をコアとするマザーファクトリーとなっています。

腕時計に求められる正確性、堅牢性、G-SHOCK最高峰たる美しさは、山形カシオの妥協を許さない高度な製造技術によって培われています。澄んだ水と空気を育む深奥な山々に囲まれ、世界に誇るプロダクトを作り続ける山形カシオの挑戦が結実したものこそ「MR-G」なのです。

極小歯車まで製造する高度なオートメーション技術

わずか1.1mm。山形カシオでは、こうした微細な加工技術を必要とする形状のローターから製造しています。さらに作られたパーツはそれぞれフィーダーで送られ、自社開発したロボットによりムーブメントの組み立てまでをモジュール化。またメインプレートへの取り付けも自動で行うことにより、安定的な生産ラインを実現しました。

また機械の故障を事前に察知する異常検知システムを導入。カシオ独自の骨伝導マイクを応用し、スカラロボット(多軸ロボット)に集音マイクを取り付け、機械の不具合をチェックすることで、より正確で、より効率的な部品製造を可能にします。

さらに山形カシオが誇るナノオーダー(1/1000μm)の超精密加工で切削(目付)加工した金型を利用した成形技術のほか、金属と見紛うばかりの加工を施すスパッタリングなどG-SHOCKのウオッチメイキングに欠かせないテクノロジーが活かされています。

高品質な製品管理を担う「メダリスト」たち

MR-Gを支えるのはロボットだけではありません。「Premium Production Line(PPL)」エリアでは、製造された部品を、一つひとつ組み立て、調整、仕上がりを検査する選ばれた技術者「技能認定作業メダリスト」たちがいます。

メダリストは全員で40名。その能力に合わせて3つに分かれており、ランクによって作業できる範囲が変わってくるほか、マイスターになるには最低でも7年が必要です。

こうした組み立てや検査などを行うPPLはすべて特殊なクリーンルームで行われ、埃などの汚れを持ち込ませないよう、着替えから靴の裏まで徹底した管理がされています。

高度な感性、熟練の技術を要しミリ単位の精度を手作業で求められるメダリストたちと、寸分の狂いなくパーツを製造し続ける高度なオートメーションの融合。これこそが、堅牢かつ美しいMR-Gを支えているのです。

G-SHOCKの堅牢性を実感できるデモンストレーション

ショールームでは、カシオが取り組むバイオマスプラスチックやプラスチック素材のリサイクル、時計のボックスの紙化などカシオのグリーンアクション、製造を手掛けてきた歴代のモデル展示のほか、やはり見どころはG-SHOCKの耐久性能を見ることができるデモンストレーションでしょう。

約5kgのハンマーによる時計本体の衝撃試験、ポンプで空気を送り込み、水深200m相当の環境を再現した試験機で、気密性と耐圧性能の試験、ばねを利用した加速式試験により、自由落下よりもさらに強い耐衝撃性の試験が体験できるようになっています。

G-SHOCKの頂点であるMR-Gを作り続ける、山形カシオのウオッチメイキング。これまでも、そしてこれからも堅牢性と美しさを兼ね備え、さらなる向上を目指して進んでいきます。

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